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2006.06.26

■■□□■■「怪談リカちゃん」

 携帯電話が鳴った。
「もしもし、わたし、リカちゃん。今、駅にいるの」
 それだけ言って、電話は切れた。
 なに?
 いたずら電話?

 しばらくして、また電話が鳴った。
「もしもし、わたし、リカちゃん、今、あなたの家の前にいるの」
 今度も、それだけ言って、電話は切れた。
 ちょっと待って、どういうこと?
 
 すぐ、また電話が鳴った。
「もしもし、わたし、リカちゃん、今、あなたの後ろにいるの」
 また、電話はすぐ切れた。
 マジかよ、ど、どうしよー。
 怖いけど、後ろを見ないわけにはいかない。
 ゆっくりと振り向く。
 あれ?
 後ろには誰もいない。
 すると、また電話が鳴った。
 恐る恐る出てみる。
「もしもし、わたし、リカちゃん、今、あなたの胃の中にいるの。あのね、胃潰瘍があるよ・・・」

「あ、ありがと・・・」
(了)

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Comments

怪談の定番ですね。
ネット上では色々な改変バージョンが流れている物語ですが、tadさんの場合はいつも通りの作風というか、嬉しく楽しく吹き出しながら読み終えました。

ココログ小説も随分と貯まってきましたが、pkshortの作品群が一番のお気に入りです。
勝手かとは思いますが、末永く掲載を続けてくださることを願っています

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